研磨加工を依頼するにあたり気になるのが納期です。目安がわからないと、計画を立てられないケースが多いでしょう。ここでは、研磨加工にかかる納期の目安と依頼前の注意点を解説します。
研磨加工は、砥石やバフなどで加工物を削り、表面を滑らかにする加工です。納期の目安は、1~4週間程度といえるでしょう。ただし、具体的な納期はケースにより大きく異なります。例えば、支給材を送付する場合は数日で済むこともあります。具体的な納期は、発注前に確認が必要です。参考に、依頼から納品までの基本的な流れを紹介します。
業者の公式サイトなどから問い合わせを行います。この時点で、製品の図面、加工方法、素材などを指定しておくと、以後の対応がスムーズになるでしょう。問い合わせを受けた業者は、条件を確認したのち、見積もり・正式な納期を提示します。製作内容・金額・納期などに納得できれば発注を行います。発注を受けた業者は、部品を手配して研磨加工に着手します。
研磨加工は、基本的に以下の流れで行います。
「下地」は、砥石で加工物の表面を削る作業です。これにより、大きな凸凹を取り除きます。下地に用いるのは番手の小さい砥石です。砥石の番手は目の粗さを示します。番手が小さくなるほど砥石の目は粗くなります。
「ならし」は、番手が大きい砥石を使用して加工物の表面をならす作業です。大きな凸凹を取り除いた表面を、この作業で平らにしていきます。
つや出しは、番手がさらに大きい砥石を使用して加工物の表面につやを出す作業です。表面を削り磨く作業といえるでしょう
鏡面仕上げは、さらに目の細かい砥石や研磨材を塗布した布などで加工物の表面を鏡のように仕上げる作業です。
研磨加工を終えたら、検品基準に達していることを確かめます。具体的には、磨き残しや傷の有無、製作内容との相違などを確かめることが一般的です。
完成した製品を宅配便などで納品します。具体的な納品の流れは事業者によって異なりますが、事前に発送日の連絡と発送完了の連絡を受けられることが多いでしょう。
前述の通り、研磨加工の納期はケースにより大きく異なります。さまざまな条件により左右されるからです。
例えば、研磨加工機がフル稼働していて空きがない場合は、簡単な作業でも納品まで時間がかかってしまいます。治工具の製作を必要とする場合や後処理に時間がかかる場合なども同様です。
また、依頼する事業者選びにも注意が必要です。同じ作業内容であっても、事業者により納期は異なります。キャパシティや研磨加工に対する考え方、納期に対する考え方などに違いがあるからです。どこを選んでも同じと考えていると、時間を無駄にする恐れや求める精度を得られない恐れがあります。
研磨加工の納期が気になるときは、以上を理解したうえで事業者へ相談・発注することが重要です。
>当サイトでは「研磨会社」とGoogle検索してヒットした研磨加工会社42社(2023年8月21日調査時点)の中から、研磨に関する特許を取得している企業を対応できる素材別に3社を選出しています。
引用元:三和産業公式HP https://www.sanwa21.co.jp/
引用元:斉藤光学製作所公式HP https://saito-os.com/
引用元:Mipox公式HP https://product.mipox.co.jp/index.html