マグネシウム(Mg)は、工業的にも生理学的にも重要な金属元素であり、マグネシウムを活用した素材や製品は世界中の至る所で活用されています。
マグネシウム合金は建築資材や工業用部品などに使える実用金属として比重が最軽量(1.7g/cm³)の素材で、一般的に軽量とされるアルミニウム(2.7g/cm³)やチタン(4.5g/cm³)よりも明らかに軽い点が特徴です。また、その上で比強度や比剛性、耐くぼみ性といった性能がアルミニウムや鉄/鋼よりも高く、さらに実用金属の中で最大の振動吸収性を有するなど、マグネシウムの金属特性におけるメリットは非常に多いという点も見逃せません。
切削性に優れているので切削加工をしやすく、リサイクルもしやすいため、小さな部品から大型製品にまで色々な分野で活用されています。
その他、温度や時間の影響による寸法変化が少ないことから、建築資材としても人気であることが重要です。
しかしその一方で、マグネシウムの加工には火災や爆発といったリスクもあり、研磨に関しても取り扱える業者が限られていることが課題です。
マグネシウムは塊として存在している場合、火気に触れたからといって即座に燃えたり爆発したりといった心配はありません。そのため、精密性や安全性を求められる業界や製品にも使われており、その有用性は高いといえます。
反面、マグネシウムを切削したり研磨したりして金属粉が発生した場合、マグネシウム粉に火気が触れれば一気に燃え広がったり爆発したりといった危険性が増大します。そのため、総務省消防庁でもマグネシウムのような金属の切削屑や金属粉に関して注意喚起を行っており、マグネシウム研磨を委託する場合は加工業者の信頼性や安全性が重要になることも特徴です。
マグネシウムは、アルミニウムや亜鉛などと合わせた合成金属として素材活用され、自動車や航空機の部品、パソコンやタブレットなどの電子機器、杖や車イスといった介護機器、その他にも日用雑貨とさまざまな業界・分野における開発が進んでいます。
現代では発火リスクを解決した難燃性マグネシウム合金が開発され、アルミニウム合金などと組み合わせることで次世代軽金属としての活用法が検討されています。
建築分野でもマグネシウム建材の需要は高まっており、優れた振動吸収性や軽量性を有することから、地震発生時の崩落事故を防ぐ金具や部品、壁材などに応用されていることもポイントです。
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