ここでは、ワークの平面の研磨に適した平面研磨について紹介しています。平面研磨の特徴に加え、加工時に使用する機械についても紹介。
また、3種類の異なる加工方法「プランジ研削」「トラバース研削」「クリープフィード研削」についても紹介しています。
平面研磨とは、砥石を用いてワークの平面を加工する方法。ワークの平らな面に、研磨パッドや回転する砥石を押し当てて研磨を施していきます。
一見するとシンプルな印象がありますが、平坦度やうねりなどのパラメータやワークの材質ごとに使い分けるべき道具の設定や使用条件が仕上がりに影響を与えるため、見かけほど簡単な加工法ではありません。その分、高精度の仕上がりが期待できるようになっています。
同じくワークの平面を加工する方法として、「平面研削」があります。平面研削では、砥石とテーブルが主なパーツとなる「平面研削盤」という機械を用いて加工を実施。平面研磨では、削られた表面を研磨布上で磨くことで表面を滑らかにしていきます。
ここでは、平面研削の過程で使用する機械について紹介します。
砥石の円筒面を使用して、円テーブルでワークに研磨を施します。やや荒い仕上がりとなりますが、量産性に優れています。
砥石の側面を使用して、円テーブルでワークに研磨を施します。立軸円テーブル形に比べると量産性は劣りますが、下記の立軸角テーブル形と比較すると、生産性に優れています。
砥石の円筒面を使用して、角テーブルでワークに研磨を施します。長尺のワークの加工を行う場合に適した機械です。
砥石の側面を使用して、角テーブルでワークに研磨を施します。上述の3種類の機械と比較すると、より一般的なタイプの機械です。
平面研磨には「プランジ研削」「トラバース研削」「クリープフィード」の3つの加工法があります。それぞれの特徴について紹介します。
サドルを左右に移動させて研磨を施す方法です。平面で切込角が単一である場合に適しています。また、砥石の接触面がどれも同じ切り込みであるため、作業能率が高いことが、この加工法の大きなメリットだと言えます。
テーブルは左右に、サドルは前後に動かして研磨を施す方法です。ワークの平面に研磨を施す際に用いられる方法ですが、前後左右すべての方向に動かすため、高い精度で仕上げられる特徴があります。
また、複雑な形状の研磨加工に適していることも大きな特徴です。
ゆるやかな速度で深い切り込みを行う方法です。砥粒がワークに当たる回数を抑えられることで砥石が摩耗しづらく、砥石を長く使用できるというメリットがあります。
>当サイトでは「研磨会社」とGoogle検索してヒットした研磨加工会社42社(2023年8月21日調査時点)の中から、研磨に関する特許を取得している企業を対応できる素材別に3社を選出しています。
引用元:三和産業公式HP https://www.sanwa21.co.jp/
引用元:斉藤光学製作所公式HP https://saito-os.com/
引用元:Mipox公式HP https://product.mipox.co.jp/index.html