このページでは、ロール研磨について紹介しています。ロール研磨は、難易度の高い表面処理の一つとしても知られています。
ロール研磨の難しさの理由や、必要になる細やかな調整について紹介。ロール研磨による加工を検討中という方は、ぜひ参考にしてみてください。
ロール研磨とは、筒状になっているロールの表面を磨いていく加工法です。また、円筒状で、セラミックスや硬質クロムめっき、ステンレスなどを材質とするワークの表面に施す研磨加工を「ロール研磨」と呼ぶ場合もあります。
ロール研磨においては、ロールの表面にただ研磨を施すのではなく、鏡面仕上げレベルにまで仕上げる研磨加工が求められます。
ロール研磨は、その他の研磨加工と比較すると、難易度が高い研磨方法と言われています。難易度が高い理由としては、以下の3つが挙げられます。
ロール研磨では筒状のワークに対して、そのロールの表面に研磨加工を施していきます。ロールの表面には高い水準をクリアした面精度が必要になります。なぜなら、多くの場合ロールは金属製で、樹脂を2つのロールで挟み込むことでフィルムの製造に使っているためです。つまり、ロール自体が金型としての機能も果たしていることになるのです。
真円度や下地に施されている研磨が高い精度で作用するコンディションになければ、粗工程・中仕上げなどのプロセスで気づけなかったような傷や凸凹が浮いてきてしまいます。
また、上述のような状態にならないように緻密に研磨を施していたとしても、多くの場合において、最終的には鏡面研磨が必要となります。そのため、他の研磨方法よりも必要になるプロセスが多いということなのです。
ロール研磨が他の研磨加工と比較して難易度が高い2つめの理由として、ワークに対して面で研磨加工を行うことが不可能であることが挙げられます。面接触ではなく、線接触によって、カップホイールの砥層がワークの表面に研磨加工を施すようにする必要があるのです。
ワークに対して面接触ではなく線接触によって研磨加工を施さなくてはならないため、作業に使用するさまざまなアイテムの調整を細かく行う必要があります。必要になる調整として、砥石の仕様や送り・切込みの量、研削油剤の分量およびそのかかり具合の選択や確認などが挙げられます。
>当サイトでは「研磨会社」とGoogle検索してヒットした研磨加工会社42社(2023年8月21日調査時点)の中から、研磨に関する特許を取得している企業を対応できる素材別に3社を選出しています。
引用元:三和産業公式HP https://www.sanwa21.co.jp/
引用元:斉藤光学製作所公式HP https://saito-os.com/
引用元:Mipox公式HP https://product.mipox.co.jp/index.html