本ページでは研磨加工の工具や装置について、特徴や用途などを詳しく解説します。研磨作業の依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。
研磨加工の工具はラップとポリシャの2種類あります。ここでは各工具の特徴・用途を解説しましょう。
ラップはラッピング用工具です。ラッピングとは、研磨剤を含む状態ですり合わせを行い、加工物を微小切削しながら研磨する加工方法のこと。ラップには高い寸法精度・形状精度が求められます。 要求される特性は以下の通り。
ラップ材料は金属(鋳鉄や鋼、工具鋼)や非金属(ガラス、セラミックス)などです。一般材料のラッピングやダイヤモンドのポリシング、化合物半導体材料のラッピングなどに適用されます。鋳鉄は摩耗しにくく砥粒保持能力が高いため、安定した加工性能を持続できる特徴があります。
ラップ表面には幅・深さ1~2mmほどの溝を、10~20mmピッチで付けて用いるのが一般的です。この溝が砥粒だまりとなるだけでなく、切りくずの排出溝としての役割も持ちます。溝は格子状、らせん状、放射状などの計上があります。
ポリシャはポリシング用工具です。ポリシングとは、ラッピング加工された面を滑らかに仕上げる鏡面研磨法のこと。必要に応じ、加工変質層を除去します。ポリシャの要求特性は次の通りです。
ポリシャ材料には以下のようなものがあります。
ワークを傷つけやすい素材は避けて、軟質で弾みやすい素材を用いるのが一般的です。
研磨加工の装置の例を3つご紹介します。
コンプレッサーに比べて電気代を削減しやすい研磨装置です。三相200Vさえあればすぐに使用でき、インバーター制御により噴射風速の設定が自在になります。
負荷をブロワで生み出すことによって、メディアを吸引し細管内面の研磨を行う装置です。吸引と旋回流により、粉塵の出ないブラスト加工を実現します。
精密研磨フィルムを利用した研磨装置です。砥石研削に比べて管理が楽で、条件を決めれば誰でも同じ仕上がりにできます。
>当サイトでは「研磨会社」とGoogle検索してヒットした研磨加工会社42社(2023年8月21日調査時点)の中から、研磨に関する特許を取得している企業を対応できる素材別に3社を選出しています。