本ページではバイク部品の研磨について取り上げ、特徴や依頼できる研磨会社などを取りまとめて紹介していきたいと思います。
オートバイから研磨をスタートした三陽工業は大手のカワサキと20年以上にわたって取引があり、研磨の質に自信を持っています。研磨+塗装、研磨+クリア塗装、研磨+クロムメッキも対応可能です。
バイク部品、自動車部品、タービンブレード、ロボット部品、半導体、医療機器、航空機器、食品機器部品、金型、刃
研磨加工装置の販売をベースに研磨の質を高めてきたシケン。バイクハンドルエンドの研磨実績があります。
自動車と同様に、ベアリング、シム、クランクシャフト、フライホイールなどの摺動部品や回転部品、オイルラインの部品が挙げられます。それらに加え、バイクの場合は車以上に、外観的な美観を求められます。
マフラーではサイレンサー、テールパイプ、集合部、フロントパイプをほぼ全部位。また足回りではフロントフォークのインナーチューブ、アウターチューブ、リヤのスイングアーム。エンジンでもヘッドカバーやポイントカバー、ジェネレーターカバーなど多岐にわたります。
バイクパーツの研磨は具体的にどのように行うのでしょうか?バイク部位の中でも傷がつきやすいタンク・マフラー・クラッチカバーを例にご説明します。
研磨の手順
どのパーツにもいえることですが、研磨作業の前には必ず洗浄をしましょう。見た目には綺麗に見えるパーツも、目に見えないホコリが付着しています。洗浄せずに研磨してしまうと、ホコリによって余計に傷がついてしまう恐れがあるのです。
タンク部分を外した後、バイク用の洗浄剤か台所用の中性洗剤を使い、十分に洗い上げます。洗った後は綺麗なウェス(清掃用に使う布)を使い、余分な水分を取り除き、乾燥させます。
研磨作業では、専用のコンパウンドとポリッシャーを使用します。使用するポリッシャーは、カー用品に使われるものでOK。コンパウンドに書かれている使用量に注意しながら、均一に磨いていきましょう。
コンパウンドやポリッシャーでなかなか綺麗にならない場合は、水研ぎをするのもおすすめ。水研ぎとは、研ぐ部分を湿らせながら研磨をする作業のこと。サンドペーパーや耐水ペーパーを水に付けながら、手作業で磨いていきます。
ペーパーの番手は素材や傷の深さによって選ぶべき番手が変わりますが、研磨作業で傷つけてしまうのが心配な場合、細かい2,000番台から行うとよいでしょう。番手の細かいペーパーでもコンパウンドに比べれば粗い方ですから、使用すると効果的に磨くことができるのです。
水研ぎ後、再びコンパウンドとポリッシャーで磨けば、より綺麗に仕上げられます。磨いた後はコンパウンドの汚れや微細な削りカスを取り除くため、再び洗浄。十分に乾かせたらバイクに取り付けて、作業完了です。
研磨の手順
バイクからマフラーを取り外した後、余計なホコリや汚れを取り除くため、専用の洗車剤で綺麗に洗浄します。
洗浄後はウエスで水分を取りのぞき、十分に乾かしてから次の作業に入ります。
マフラーの研磨では、焦げ付きの改善か傷の修繕かで研磨方法は変わってきます。
焦げ付きを改善する場合、ステンレス製のマフラーならステンレス磨き用のコンパウンドと布を使い、手作業で磨きます。焦げがひどい場合は事前に耐水ペーパーで磨くとよいでしょう。チタン製マフラーの場合、研磨剤を使うと独特の風合いまで変えてしまうため、使用は避けましょう。研磨方法はサンドペーパーでの水研ぎ。最初は400番のペーパーで磨き、仕上げに800番で磨いていきましょう。ディスクグラインダーを所持していれば、バフ研磨によって綺麗に仕上げられます。
傷の研磨を行う場合、浅い傷なら電動サンダーの使用で簡単に消すことができます。深い傷の場合は、金やすりで削った後、研磨剤とグラインダーで磨きます。グラインダーで磨けない部分は、金やすりを使った手作業で対応しましょう。研磨をしても消えないほど深い傷だった場合、メタルパテを使って隠すほかありません。色がマッチしない場合、ペンで塗装しなおすと良いでしょう。
研磨後は洗浄し、十分に乾かしてバイクに取り付けます。その後忘れずに行いたいのが脱脂。マフラーは油分が付着すると熱によって油分がついた箇所が焼きつき、変色しやすくなります。石油系のパーツクリーナーと綺麗な布を使い、素手で触れないように脱脂を行えば厄介な油分を綺麗に除去できるでしょう。
研磨の手順
他のパーツ同様、研磨前に洗浄し、汚れやホコリを取り除きます。洗った後は十分に乾燥させ、次の工程に移ります。
細かい傷であればそのまま研磨の工程に移っても問題ありませんが、下地部分に劣化が見られる場合、クリア塗装を剥がして研磨する必要があります。
研磨する部分以外をマスキングし、専用の剥離剤を塗ってクリア塗装を剥がしていきましょう。
専用のコンパウンドとポリッシャーを使用して磨いていきます。ポリッシャーで磨けない部分は、サンドペーパーを使って手作業で磨きましょう。コンパウンドで磨いても消せない場合は、粗めのサンドペーパーか金やすりで磨きます。
研磨後は綺麗に洗浄し、十分に乾かした後取り付けましょう。
バイクの傷や腐食は個人でもある程度対応ができます。しかし、専門家である研磨会社に依頼した場合に比べると、やはり輝きや仕上がりにどうしても違いが現れてしまいます。
傷や腐食が軽度である、または見た目がある程度改善すればよいなら個人で対応してもよいでしょう。ですが、傷や腐食が重度である、新品同様のレベルで研磨したいと考えているなら、専門の研磨会社に依頼しましょう。
研磨にかかる時間や道具を買いそろえる費用も、個人で行うより負担が少なくなります。
バイク部品に限らずすべての研磨で言えることですが、費用は業者によっても、依頼する部品の材質や形状によっても、ケースバイケースです。
エンジンのカバー類を例にとっても、ある業者では6,000円~、別の業者では3,500円~といった具合です。予算優先か、仕上がり品質優先かによって、選ぶべき業者は変わってきます。
研磨完了後にそのまま製品として扱われるバイク部品は少なく、鍍金や塗装といった表面処理が施されるのが通常。そのため、メーカーの検査基準をクリアさせる高度な研磨技術と自社検査工程があるうえ、研磨の次工程である鍍金や塗装の外注先と密に情報共有と連携が取れている会社が最良でしょう。
また、製品の形状に左右されることなく、量産に対応する体制とシステムも不可欠。バイク部品に対する研磨会社の判断基準は、簡単に言えば大手メーカーの主要取引先の研磨会社であれば、さまざまな実績と試作にも取り組んでいるので、メーカーを問わず、しっかりと対応できるでしょう。
>当サイトでは「研磨会社」とGoogle検索してヒットした研磨加工会社42社(2023年8月21日調査時点)の中から、研磨に関する特許を取得している企業を対応できる素材別に3社を選出しています。