さまざまな製品の表面仕上げに用いられることが多い研磨加工。
こちらのページでは、研磨加工を行う際の主な手順について、4つのステップに分けて説明しています。
ワークの表面にある、大きいデコボコを小さくしたり、あるいは表面に付着している汚れを取り除いたりすることが、研磨加工の最初の手順です。そのため表面を滑らかにするというよりも、やや大胆に削っていくことが求められます。この加工は下地とよばれるもので、最終的な仕上がりに影響する、非常に大切な工程です。
下地加工においては、目の粗い砥石が適しています。砥石の目の粗さは基本的に、番数の低いほうが粗く、高くなるにつれて細かくなっていきます。下地で求められるのはきめ細やかな滑らかさを出すことではなく、大きめのデコボコを削っていくことなので、番手の低い砥石を使用しましょう。
下地の次の手順は「ならし」です。ならしとは、その名の通りワークの表面をならしていく工程のことです。下地加工でワークの表面はある程度平らな状態になっているため、ならしの段階ではザラザラしている表面をならしていきます。下地加工がきちんとなされている場合は、それほど難しい作業ではないでしょう。
使用する砥石は、下地加工を行ったときに使った砥石よりもさらに番手の高い砥石を使用しましょう。それによってザラザラしていた表面はほとんど平らになります。
つや出しの工程では、ひとつまえの手順である「ならし」によって、かなり平らな状態になったワークの表面に対して、つやがでるように加工を行っていきます。そのためには、表面に残っている汚れを除去しなくてはなりません。汚れの除去には、ならしで使用した砥石よりもさらに目の細かいもの、つまり番手が高いものをチョイスしましょう。
このつや出し加工は、汚れを除去することに加え、鏡面仕上げの前段階としての役割も担っています。そのためしっかりと汚れを除去できるかどうかが重要なポイントです。
また、バイブレーション研磨やヘアライン加工などを施すことで、意図的に表面を傷つけて加工する方法もあります。
研磨加工の最終工程です。名前の通り、ワークの表面が鏡のような状態になるまで研磨していきます。鏡面仕上げより前に行われた加工のクオリティが高ければ高いほど、鏡面仕上げがしやすくなります。また、鏡面仕上げの研磨加工においては、砥石ではなく研磨剤を使ったバフ仕上げが行われる場合もあるようです。
安心して任せられる
研磨会社3選
三陽工業
対応領域
計8
ISO取得
主な取引先
川崎重工業/三菱重工業/ダイハツ工業/日産自動車/ブリヂストン/三菱日立パワーシステムズ
大堀研磨工業所
対応領域
計5
ISO取得
主な取引先
オークマ/ヤマザキマザック/コマツNTC/川崎重工業/三菱重工業
東京ステンレス研磨興業
※ISO9001認定を取得、公式サイト上に研磨事例が掲載されている会社の中から、対応領域の種類が多い3社を選定(2021年6月調査時点)
※情報参照元:三陽工業(https://sanyou-ind.co.jp/company/)、大堀研磨工業所(http://www.ohorikenma.co.jp/quality.html)、東京ステンレス研磨興業(http://www.tskenma.com/company/history.php)