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大理石の種類

大理石の種類には、文字通り天然石が主成分の「天然大理石」、天然成分が含まれていない樹脂で作られた「人工大理石」、天然石を粉砕しセメントや樹脂と混ぜ合わせて固めた「人造大理石」の3つがあります。それぞれの特徴や違い、研磨方法について見ていきましょう。

そもそも大理石とは?

大理石の種類の前に、そもそも大理石の定義・特徴を紹介します。

大理石とは、石灰岩の一種で、その石灰岩がマグマの熱で変性し再結晶したものです。中国の大理市というところに大理石の産地があるため、その地名にちなんで「大理石」と呼ばれるようになりました。英語ではマーブルと呼ばれますが、これは大理石の表面に渦巻を思わせるようなマーブル模様を描いているからです。

大理石の特徴はなんといっても、その美しさ。キラキラした表面光沢、高級感のあるツヤ、独特の色調、美しい模様などは、古くから多くの人々を魅了してきました。その見栄えの良さから、大理石は建築材料としても人気で、住宅のエクステリア、システムキッチン、トイレ、バスルームなどで、素材として見かける機会も多いはずです。

この大理石ですが、種類は大きく3つに分けることができます。

天然大理石

天然大理石は、マグマ熱や圧力により再結晶化した天然の石灰岩をそのまま採石し、加工して石材としたものです。文字通り、天然の自然岩を素材にしているため、天然大理石と呼ばれます。

特徴の一つは、外観の美しさです。天然大理石は他の大理石と比べて、とりわけ表面光沢が際立って美しく、高級感のある雰囲気を醸し出しています。そのため、彫刻・装飾・内装材として用いられることが多いようです。色や模様が産地によって異なるのも、天然ならではの魅力であり、その石だけが持つ味といえるでしょう。

一方、素材が軟質のため、加工や輸送にコストがかかること、製品価格が高くなりがちなこと、「酸」に弱くシミや変色の原因になりやすいなど、天然だからこそのデメリットもあります。

また、天然大理石はアルカリ性にも弱く、食品や調味料、中性を除く洗剤などで表面の劣化を招く可能性もあります。

デメリットは決して少なくないにもかかわらず、これだけの人気を誇るのは、やはり天然大理石にしかない美しさや輝きが人々を魅了するからでしょう。

人工大理石

人工大理石は、アクリルやポリエステルなど「樹脂」を主成分として作られた、大理石風の人工素材です。見た目は天然大理石に似ていますが、大理石の成分は含まれておらず、文字通りの人工大理石になります。

特徴は主成分が「樹脂」であることから、天然大理石よりさらに柔らかく、その性質的に加工がしやすいため、量産に適していること。そして、コストパフォーマンスの良さも天然大理石を上回ります。

また、着色性に優れている、耐久性が高い、割れにくいなどの特性もあり、キッチンや浴槽などの住宅素材として幅広く使用されているのも、人工大理石の特徴です。

一方で、他の大理石に比べて傷つきやすく熱に弱いというデメリットもあり、劣化すると当初の艶が消えてしまうことも…。

また、樹脂で作られた人工大理石では天然大理石のようなラグジュアリーな風合いを醸し出すことは難しく、その点を無機質に感じてしまう人もいます。人工大理石は飽くまで“大理石風”に仕上げたものであり、本質的な部分では大理石ではないという理解が必要です。

人造大理石

人造大理石は、天然大理石を粉砕し、セメントや樹脂と混ぜ合わせて固めた半人工素材です。人造石の一種であり、「テラゾー」とも呼ばれます。樹脂のみの人工大理石とは性質的には異なりますが、かといって天然素材オンリーというわけでもなく、複数の素材が混ざっているため、天然大理石と人工大理石の中間的な存在といえるでしょう。

人造大理石の特徴の一つは、製品により性質がそれぞれ異なることです。性質の違いは混ぜ合わせる素材の違い・割合によって発生します。つまり、セメントで固めた人造大理石と、樹脂で固めた人造大理石では、見た目は似ていても性能は異なるというわけです。人造大理石の品質や特性を見極めたいときは、混ぜ合わせている素材に着目するとよいでしょう。

人造大理石の長所は、天然大理石と比べて値段が安く、耐久性に優れることです。一方、加工が難しいため、浴槽など複雑な形状には適さないこと、壁や床など用途が限られること、酸性・アルカリ性のどちらにも弱いことといったデメリットもあります。

大理石の研磨方法

大理石の主な研磨方法は以下の通りです。

上記の中から、大理石の表面やキズ状態に応じて、適切な研磨方法を選ぶことになります。研磨パッドに砥粒を使用する場合や、研磨剤を使用する場合は、大理石に適した砥粒・研磨剤を用いるのが重要なポイント。大理石に適しているのは「ダイヤモンド」「黒色炭化ケイ素」「アルミナ」などの砥粒、研磨剤です。

天然大理石の場合、研磨するだけなら、ダイヤモンドや黒色炭化ケイ素の砥石で十分。しかし、鏡面のようにピカピカに仕上げたいのであれば、専用の工具と高い技量が求められます。

人工大理石は、電動工具や大理石用のダイヤモンド研磨バッドで研磨できますが、磨きムラが発生しやすい素材なため、天然大理石より丁寧に磨いていく必要があります。

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