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ヘアライン加工

こちらでは、ヘアライン加工について紹介しています。美しい仕上がりが人気の加工方法ですが、その他にはどのようなメリットがあるでしょうか。また、デメリットもあわせて解説していきます。さらに、この加工方法に特に適している2つの材質、そして身近にみられるさまざまな加工例などについてもみていきましょう。

ヘアライン加工とは

ステンレスやアルミニウムといった材質と相性のよい研磨方法として知られる、ヘアライン加工。仕上げ工程で採用される、金属の表面処理加工方法です。「ヘアライン」という名称が表しているように、髪の毛のように細い線が並んでいるような仕上がりになるのが特徴です。

ヘアライン加工のメリット

審美性が高くなる

製品を装飾することを目的におこなわれるため、加工を施すことで仕上がりの審美性がアップします。製品の材料がもつ質感を強調したり、あるいは金属表面にツヤ消しの効果をあたえたりすることも可能です。

キズが目立たなくなる

いくつか挙げられるヘアライン加工がもつメリットのうちでも、特に注目すべきなのが、製品のキズが目立ちにくくなるという点です。ヘアラインの方向とキズの方向が同じである場合にそれが発揮されます。ヘアライン加工は、表面に単一方向に細かい凹凸を入れる作業ですから、キズが同化されやすくなるわけです。

デザインの幅が広がる

ヘアライン加工の技術が進化し続けているため、加工の自由度もアップしています。加工の方法をほんの少し変化するだけで、仕上がりのデザインのバリエーションを広げることが可能です。

髪の毛のような線状の模様を縦横に交差させるようにしたり、あるいは波状にさせたりすれば、かなり異なったデザインの仕上がりになります。また、研磨する際の歯の番手を変更すれば、簡単にヘア目の大きさを変えることも不可能ではありません。製品の見た目にどのような雰囲気や印象をもたせたいか、そのニーズに応じたデザインを選べます。

高級感ある質感にできる

高級感を出したい場合にも、ヘアライン加工はひんぱんに採用されています。ヘアライン加工をほどこせば、金属が持つ質感を残しつつも、ギラギラとした光沢はなくなります。たとえば、鏡面のように光を反射しやすいままの状態では、どうしても軽い印象の見た目になりがちです。反射をおさえ、ずっしりとした重厚感や高級感を製品にあたえる場合には、ヘアライン加工はとても適した加工方法だといえるのです。

ヘアライン加工のデメリット

装飾加工に特化している

製品の外観を向上させることができるヘアライン加工ですが、この加工方法は、基本的には装飾加工やキズを目立たなくすることを目的としているのが特徴です。そのため、外観が重要ではない場合には、あまり意味をなさず、したがって採用されることもまれです。たとえば、機械の内側の表面など、外見が全く問題とならないような部分には、ヘアライン加工はほとんど見られません。

加工できる材質が限られる

ヘアライン加工をするのが困難な材質もたくさんあります。ステンレスやアルミニウムはこの加工方法に適していますし、あるいはプラスチックなども可能です。ただ、適していない材質の場合には、別の加工方法を用いる必要があります。

手作業だと価格が高い

製品にヘアライン加工をほどこして仕上げる場合、大量生産されているものであれば、それほどコストはかかりません。専用の電動工具や電動機に研磨剤をつけて、いちどにたくさんの製品を加工していくことが可能です。

ただ、オーダーメイドの製品や一品ものの製品にヘアライン加工をおこなうのであれば、どうしても手作業ということになります。手作業の場合には、どうしてもコストが上がってしまいがちです。また、特殊なデザインを施す場合などは、デザイン料なども別途かかるため、トータルでのコストはかなり高くなる可能性があります。

ヘアライン加工が用いられる材質

ヘアライン加工に適しているため、よく用いられている主な材質として、ステンレスとアルミニウムのふたつが挙げられます。なぜこれらの金属製品にヘアライン加工が採用されやすいのか、その理由について、それぞれの材質の特徴を中心にみていきましょう。

ステンレス

ステンレスの特徴をすべて挙げるとなるとかなり多数になりますが、ここでは、ヘアライン加工においてステンレスが適していることの理由となる特徴を中心に説明していきます。おさえておきたい特徴としては「熱に強い」「強度が高い」「他の金属よりも比較的錆びにくい」などがあります。これらの特徴をいかし、装飾品だけでなく、家電製品にも多用されています。

中でも、低温の衝撃に強く靭性のあるニッケルと摩耗に強く耐食性が高いクロムが鉄に混ぜ込まれている「オーステナイト系ステンレス」という名称のステンレスは、特にヘアライン加工にピッタリの素材です。

アルミニウム

ヘアライン加工に多用されるもうひとつの金属素材であるアルミニウム。ステンレスがそうであるように、アルミニウムも、多くの日用品に使用されているため、非常に身近な素材のひとつとして知られています。「加工性が優れている」「軽い」「強度が高い」「他の金属よりも比較的錆びにくい」などの特徴があります。

アルミニウムの表面には「自然酸化皮」という皮膜があるため、金属素材の中ではかなり耐食性が高いほうです。とはいえ、時間の経過とともに、この自然酸化膜は十分な厚みを保てなくなってしまいます。被膜が薄くなると、加工をほどこしていないアルミニウムの表面は、どうしても傷つきやすくなります。そうなるのを防ぐためにも、ヘアライン加工などをはじめとする表面加工処理をしておいた方がよいということになります。

身近なヘアライン加工例

スマートフォン

現在のスマートフォンは、大きく「金属系」と「樹脂系」にわけられます。背面パネルがヘアライン加工になっているデザインのものが販売されています。カラーバリエーションも豊富です。また、一部の機種にはハイブリッド素材を採用しているものもみられますが、このモデルにもヘアライン加工がほどこされているケースがあります。

ヘアライン加工がされていると、表面に指紋が付着しにくくなるというメリットがあります。さらに、持った時に手に伝わる感覚も、なんとなく手に馴染んでいるように感じられるのが特徴です。

家電

ヘアライン加工になっている家電製品はいくつかありますが、代表的なものとして冷蔵庫と電子レンジがあげられます。家電にヘアライン加工がほどこされているのは、主に家電のキズを目立ちにくくし、見ための良さを保つことが主な目的となっています。

他のアイテムと接触しやすいようなスペースにおかれている家電は、どうしてもキズがつきやすいため、ヘアライン加工が採用されているわけです。また、小さい家電の例として挙げられるのが、電子スケールです。電子スケールの天板などに、同様の加工がなされているのがしばしば見受けられます。

キッチン

ステンレス製品が多く使用されている場所のひとつとして挙げられるのが、キッチンです。お店であっても家庭であっても、その点は同じだといえるでしょう。上述のような冷蔵や電子レンジに加え、作業台やシンクにもヘアライン加工がなされていることは珍しくありません。

水ものをひんぱんに扱うキッチンというスペースにおいては、やはりステンレス素材が多く使用されているため、ステンレスの水滴汚れを目立ちにくくしてくれるヘアライン加工が重宝されるのは、きわめて自然なことだといえます。

エスカレーター

ステンレスにヘアライン加工がなされている製品の代表例のひとつとして挙げられるのがエスカレーターです。ヘアライン仕上げによって、反射がおさえられている仕上がりは、主張が強すぎることもなく、日常風景に馴染みやすいデザインだといえるでしょう。

駅のホームドア

駅のホームドアにも、ヘアライン加工が見受けられます。人身事故の防止のために設けられているケースが増えてきた、このホームドアには、ステンレスが採用されているものが多く、そのため、相性のよい加工方法であるヘアライン仕上げとなっているのです。

電車は毎日多くの人が利用しております。電車を利用する多くの人々の視界にひんぱんに入るものなので、あまり主張しすぎるデザインや光が強いものはさけたいところ。ですから、落ち着いた雰囲気を与え、かつ、キズや汚れを目立たなくしてくれるヘアライン加工は、ホームドアに適した加工方法だといえます。

指輪

指輪にも使用されることのあるヘアライン加工。ヘアラインを一定方向に入れることができるため、指輪の質感をしっかりと残しつつも、表面が光り輝きすぎるのをおさえることが可能です。ですので、ヘアライン加工をほどこした指輪は、クラシカルなデザインに仕上げるのに適しているといえるでしょう。

また、あまり凝ったデザインの指輪は、どうしてもお手入れが大変になる場合が多いですが、ヘアライン加工の場合には、それほど手間がかかりません。さらに、経年変化による味わいを楽しむこともできるなど、多くの点で、指輪とヘアライン加工の相性のよさが感じられます。

腕時計

ヘアライン加工を施すと、光の輝きを適度におさえ、落ち着いたマットな感じに仕上げることができます。そのため、腕時計にもこの加工方法が採用されることはめずらしくありません。もともと装飾品に適した加工方法であるため、高級感を出したい腕時計にはピッタリです。

また、腕時計は携行するためのアイテムですが、何かと触れ合っている状態が特に多いのが特徴だといえるのではないでしょうか。たとえば、ビジネスパーソンが身に付けている場合であれば、衣類だけでなく、机に触れることも少なくないはずです。ですから、触れやすい部分についてしまうキズを目立ちにくくするためにも、ヘアライン加工は非常に有用なのです。

表札

かつては石や木が表札の主な素材として選ばれていました。けれども、このごろではステンレス製の表札を選ぶ人が増えています。表札は屋外に設置するアイテムなので、強い日差しの中で、あまり強く反射してしまわないように加工をしたいところ。ここでも、反射をやわらげる効果のあるヘアライン加工が適しているわけです。

ヘアライン加工の方法

旋盤を使用して、ワークの金属表面に傷をつけていくのが基本的な加工方法ですが、場合によってはベルト研磨機で研磨目をつけていく方法や手作業でサンドペーパーを用いる方法が採用される場合もあります。ヘアライン加工では、表面に細かい凹凸をつけていくシボ加工や、あるいはできる限りピカピカにする鏡面仕上げなどと異なり、細やかに砥ぎすすめていくことで、光の反射をおさえるように仕上げます。

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※ISO9001認定を取得、公式サイト上に研磨事例が掲載されている会社の中から、対応領域の種類が多い3社を選定(2021年6月調査時点)
※情報参照元:三陽工業(https://sanyou-ind.co.jp/company/)、大堀研磨工業所(http://www.ohorikenma.co.jp/quality.html)、東京ステンレス研磨興業(http://www.tskenma.com/company/history.php

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